経営改善計画(国認定事業)をコペルニクス的な大転換策にて完了

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当事務所は昨年秋、国の中小企業経営力強化支援法に基づく「経営革新等支援機関」に認定されました。今年1月からスタートした経営計画等策定支援事業の第1号案件が5月末に初期の計画策定を完了しました。本事業については、※料金体系(参考)ページに記載の通り、金融機関からの支援に支障を来すレベルの重い財務上の問題を抱える中小企業を対象に国費補助2/3を受けられるという制度です。

こうした対象先のため事例内容の具体的な紹介は出来ませんが、今回のケースでは過去20年来の業績不振で債務超過額が数億円にも膨れ上がり、クライアント企業は勿論のことメインバンクも打つ手がなく混迷を極めていた案件で、何が儲かっていて何が足枷なのかすら関係者間の把握がバラバラな有様でした。こうした中、当方は徹底的に内部資料を掘り起こして、①商品別・販路別の収益構造分析(売上原価計算・ABC分析)、②人体健康模型図による成長戦略の策定と部門損益計画を積み上げてシミュレーションを実施。その結果、計画1年目で黒字転換が可能なこと、そして順調に計画通りの改革を進めていければ債務超過の一掃はおろか、9年後には現借入が全て返済可能というもの。このコペルニクス的大転換の施策には、メイン行の審査部門から“目からウロコ”というコメントもあったとか。

本案件では計画策定後3年間のモニタリング期間も応援することになっているため、折角作った計画を机上の空論に終わらせることのない様、今後も4半期毎に企業訪問によるPDCA実践活動の定着支援を行っていく予定です。数年後、優良企業に変貌した暁には“逆転ホームラン”案件の一つとして実名を挙げてご紹介できることを楽しみにしたいものです。

 

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