「てごねっと石見」(江津)が地域再生大賞に選出

 1月25日の中国新聞に江津市の「てごねっと石見」が地域再生大賞を受賞との記事が掲載されました。本賞は深刻化する地域の疲弊に挑む団体を、地方新聞45紙と共同通信社がネットワークで取り上げ、エールを送ろうと2010年度に設けたもので、今回が第5回目の表彰となります(※新聞記事下掲)。
 私は、国の商店街よろず相談アドバイザーの業務を通して、江津駅前の「江津万葉の里商店会」支援の一環として、同会青年部と一体となって活性化の原動力を担う若手NPO法人組織「てごねっと石見」の主要メンバーと知り合い、ふるさと再生への彼らの熱い想いに共感しました。当時、NPOの事務局長で現在は商店会長となられた江津市出身の藤田貴子さんは、東京、広島での会社勤務を経て13年前に郷里に戻られ、ご主人とともに7年前から駅前でワインバーを経営する傍ら駅前活性化に着手。2011年のNPO法人創設とともに、廃墟化していた巨大ビルを中心に多数の周辺空き店舗群の再活用を模索、ビジネスプランコンテスト等の各種企画に実践を通じて、この2年間に13店舗もの創業出店を実現されました。
 江津市では現在、より広域的な活性化策としての中心市街地活性化基本計画の策定と国への申請を進めておられますが、こうした駅前商店街の人的エンジンが元気な江津市の再生への期待度は高いと言えます。アベノミクスの3本の矢として注目される地方創生に向けたモデル事例としても、近県の皆さんご注目並びに時々遊びに行って(お金を落として)応援してあげてください。
001

広島ガス高田販売㈱がJQA日本経営品質賞「経営革新推進賞」を受賞

 11月17日付で日本経営品質賞委員会(委員長:福川伸次 地球産業文化研究所 顧問)から、2014年度「日本経営品質賞」受賞組織が発表されました。本賞は顧客視点から経営を見直し、経営革新を進めるモデルとして相応しい組織を全国レベルで表彰するもので、今年度の日本経営品質賞(大規模部門受賞)組織として、社会福祉法人こうほうえん(鳥取地区)が選定されたほか、私が永年顧問として関与させて頂いている広島ガス高田販売株式会社が経営革新推進賞(中小企業部門受賞)に選ばれました。その他の受賞組織は、同じく経営革新推進賞に医療法人清和会長田病院、経営革新奨励賞に社会福祉法人正友会となっており、医療福祉事業者が多数を占める中、広島ガス高田販売㈱は唯一の一般企業として異彩を放つ存在として注目されました。
 私と同社とのお付き合いは2006年4月に始まり毎月2日間の訪問指導を行う中で、同年12月に社内セミナーにて経営革新について社員研修を実施し、翌年から「日本一の地域密着企業を目指す」というJQAチャレンジへの歩みがスタート。住吉峰男社長の号令のもと、先ずは腕試しとばかりに2007年度早速に中国地方経営品質賞へ応募、①チャレンジ部門敢闘賞を受賞(審査総括C+評定)。2011年度から全国への挑戦へと歩を進め、同年の②経営革新奨励賞(中小企業部門)を受賞(審査総括B-評定)。そして今回は③経営革新推進賞(審査総括A-評定)の受賞と相成りました。謂わば最初の受賞が地方レベルでの“努力賞”、次が全国レベルで“銅メダル”、今回が“銀メダル”と進化し続ける広島ガス高田販売㈱の前途は明るいものと確信しております。こうした会社成長の歩みを共に実感できる機会を与え続けてくれている住吉社長の片腕(軍師)として、私自身社員の皆さんと一緒に3年後(?)の“金メダル”を目指して一層の覚悟を持って鋭意精進に勤しむ所存です。
なお、今年度の表彰セレモニーは、2015年2月19日(木)・20日(金) に東京ビックサイト(東京・有明)で開催の「顧客価値経営フォーラム」で予定されております。広島ガス高田販売㈱が僅か10年足らずで大賞が狙える位置まで来られたことを鑑みるにつけ、ぶれない方向性の下に一丸となった努力の積み重ねがいかに重要か指示していると思います。今に諦めるのではなく、将来の夢に向かって地道な仕組みづくりを目指そうとされる企業経営者の皆様、時間が許すなら是非フォーラムへ参加してみては如何でしょうか。

地域金融の明日で広島銀行の「目利き力」養成記事が掲載されました

今年、私の古巣で出身銀行である㈱広島銀行(融資企画部・人材開発室)の依頼を受けて指導中の「目利き能力養成研修」について、池田晃治頭取が中国新聞のインタビュー記事「地域金融の明日」2014年9月9日朝刊で紹介されました。記事見出しは「中小企業育て市場拡大」で、池田頭取は企業の強みを見極める「目利き力」のある行員を育てているとのコメントを寄せられました。

そもそも銀行員にとっての企業支援の限界を感じて16年前に独立して以来、銀行出身の自分ゆえに常に限界も…可能性も…両面を意識しながら実務支援に携わってきた経験・ノウハウの集大成をフィードバックできる喜びとやり甲斐を自覚できる研修指導。取引先企業数社を題材に、ヒアリング等の情報収集と分析からスタートし、経営課題の解決策(短期)、成長戦略の策定(中長期)へと”生きた材料”の料理方法をグループワーク指導により徹底考察して”答えを見出す”という実践スタイルだけに、本気がぶつかり合う臨場感のある研修会となっている。

9月頭に第1期生上期研修(5月~9月)が終わった矢先での新聞掲載記事。来月からは第2期生を集めた下期研修(10月~1月)が始まります。主催部署が予てより今年度の”目玉の研修”という発言を繰り返しておられるだけに、指導担当者として一層気を引きめて行員さんのレベルアップに貢献できるよう努力したいと思います。
001

商店街よろず相談アドバイザーを拝命

昨日(4月9日)、中国経済産業局にて「第1回 中国地域 商店街よろず相談アドバイザー連絡会議」が開催されました。中小企業庁商業課の言葉を借りると“(昨年度来)今しかない手厚い措置”として【まちづくり補助金(ハード)】【にぎわい補助金(ソフト)】の総予算規模は480億円。小生は全国の頑張る商店街選集に掲載された100を超える有名処を視察(沖縄県以外はほぼ訪問)して来ましたが、そうした所謂活性化地域でさえ一部の大都市中心部を除いて賑わい創出は決して容易ではない実情を勘案するにつけ、今回の大型補助事業の活用は疲弊する地方の中小商業集積再生に向けたラストチャンスかも知れません。本事業は従来の補助対象とされてきた法人格を持つ商店街振興組合以外にも、任意の商店会等組織や商工会・商工会議所にも受け皿の枠が広げられたことは画期的な裁量措置でもあります。私に与えられた担当地区は島根県西部の浜田・大田・江津エリアということなので、広島とのご縁も深い山陰の頑張る各種団体の皆様のため活性化に向けた伝道師の一人として微力ながら貢献できれば幸いです。

水辺のオープンカフェ出店選考委員会

1月27日河岸景観を活かした全国初の規制緩和モデルとして注目されている広島市「水辺のオープンカフェ」の外部選考委員として、元安川オープンカフェ(原爆ドーム・平和公園に近接)の出店者選考会議に参加しました。私は平成16年度の事業開始以来、郷土広島への貢献も大切な使命と考え、当事務所オリジナルの「経営計画シート」様式を無償提供し、事前考査(財務面等)から経営力全般の審査、本委員会1次選考・2次選考まで一気通貫で参画しています。今回の選考結果は2月6日に広島市役所から公表されました。また、4月には京橋川オープンカフェ(広島駅に近接)の対岸での新規事業者募集が予定されています。広島の魅力がさらにアップしていく姿を楽しみにしたいと思います。
追伸:今年度は更に京橋川地区で2回の出店申請が計画され、各々選考委員会に参画させて頂きます。
【中国新聞2014年8月12日記事(追加)】
002

日本経営品質賞アセスメント基準の改訂

昨年末、JQA日本経営品質賞委員会から2014年度版アセスメント基準書が公表されました。
従来は「業務改善の視点」として捉えられる面があったとの反省から、今回「経営革新の視点」から数年振りに抜本的な見直しを図ったものです。
中小企業の経営革新を主導してきた当事務所の考えに添った改訂であり、大変好ましいものと受け止めます。
今年のJQA申請を目指される企業様の支援要請も頂いておりますので、改訂版基準をフル活用しクライアント企業様が更なる経営の高みを実現出来るよう、“軍師(黒子)”として一層の精進努力をしていく所存です。